楽天の配送認定ラベルとは?獲得条件を達成するために必要なこと

今回は楽天の配送認定ラベルの獲得方法について詳しく解説します。ラベルの獲得条件は非常に厳しいため、ラベルを取得している店舗は少ないため、楽天市場で差別化を図り売上アップが見込める現段階でラベル取得を目指したい方は、この記事を読んでみてください。
「楽天市場に出品しているけれど注文数を増やせない…」「ECモール上で競合他社と差別化することはできないのだろうか…」と悩んでいませんか?このような悩みを抱えている方には、楽天市場の配送認定ラベルの取得をおすすめします。なぜなら、配送認定ラベルを取得すれば注文されやすくなるためです。
今回は楽天市場の配送認定ラベルについて解説します。この記事では、ラベルの獲得条件を達成する方法について詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
(※配送認定ラベルは「最強翌日配送」に名称が変わっています。)
配送品質向上制度とは
配送品質向上制度とは、顧客ニーズに対応して顧客満足度を向上させるための制度です。
「商品をすぐに届けて欲しい」「送料を無料にしたい」などニーズに対応している店舗(または商品)を楽天会員が一瞬でわかるように、商品ページに最強翌日配送ラベルが付与されることが決まりました。
このような制度の導入は、楽天市場だけではありません。
Yahoo!ショッピングでは「優良配送」、Amazonでは「マケプレプライム」などが始まっています。ECモールの利便性を上げて、より多くの人に買い物を楽しんでもらうという取り組みが、各モールで始まっています。ECモールの売上を左右する制度のため、よく理解しておきましょう。
Amazonマケプレプライムに関して知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『Amazonのマケプレプライムとは?参加要件やメリット・デメリットを紹介』
配送認定ラベルとは
引用:『Rakuten最強翌日配送』
配送認定ラベルとは、翌日配送と送料無料に対応していることを意味するラベルです。
配送品質向上制度の開始時には「配送認定ラベル(仮名)」と呼ばれていましたが、2024年7月に「最強翌日配送」と正式なラベル名称が付きました。
商品ページにラベルが付与されることで「翌日配送に対応している商品なのか?」「送料無料の商品なのか?」が一目でわかるようになり、ユーザーの利便性が大幅に上がりました。
ECモールの利用者がショッピングする際に重視していることは「送料無料」と「配送スピード」と言われています。送料無料と配送スピードの条件を満たしているショップで買い物するというユーザーは一定数います。そのため、このようなユーザーからの注文を得るためにも、ラベルを獲得しましょう。
認定配送ラベルの獲得条件
引用:『RMSサービススクエア』
ラベルを獲得するためには、「店舗基準」と「商品基準」を満たす必要があります。
出荷件数は月100件以上と条件が設けられているため、新規参入者はハードルが高いと感じてしまいがちです。
また、3,980円(税込)の注文時は送料無料で配達しなければならなかったり、お届け日を忠実に守らなければなりません。厳しい条件ですが、クリアしてラベルを獲得できれば、企業競争力を高められます。
配送認定ラベルを取得するメリット
配送認定ラベルを取得するメリットは3つあります。
最強翌日配送に対応とアピールできる
引用:『Rakuten最強翌日配送』
最強翌日配送とは
(1)平日12時、土日祝9時までに注文すれば明日届く
(2)3,980円(税込)以上の注文で送料が無料になる
の2つの条件を満たしていることを指します。楽天会員に知られているサービスで、ラベルが付いている商品を購入するというユーザーも一定数いるため、注文数、売上アップが期待できます。
店舗の信頼性が高まる
楽天市場は、次の条件を満たしている店舗のみにラベルを付与しています。
- 納期遵守率96%以上
- 6日以内のお届け率80%以上
そのため、楽天会員にも安心感を与えることができます。「商品がキレイな状態で届くだろうか?」「指定期日までに届くだろうか?」と不安を払拭できるため、カゴ落ち率(購入直前での離脱)を下げられます。
競合との差別化になる
全ての店舗がラベルを取得できているわけではありません。ラベルを獲得するには基準を満たさなければなりません。
翌日配送に対応できるように物流体制を整えたり、3,980円の注文の場合は送料無料にしなければならなかったりと、さまざまな対応が必要です。ラベル取得の条件は厳しいため、途中で諦める店舗も少なくありません。ラベルを取得している店舗は少ないため、競合他社との差別化を図ることができます。
配送認定ラベルを取得するデメリット
配送認定ラベルを取得するデメリットは、店舗側に負担がかかることです。
まず、ラベルを取得するために翌日配送に対応できなければなりません。平日12時、土日祝9時までに注文すれば明日届くタイトなスケジュールでの対応が求められます。
また、3,980円(税込)以上の注文では送料無料にしなければならないため、販売価格を見直す必要があります。この2つに対応が負担となり、挫折してしまいがちです。
自社での対応が難しいと感じた場は、コンサルティングサービスも提供している物流会社へ相談をしてみてください。サンインテルネットでも相談を受け付けています。ぜひ、お気軽にご相談ください。
配送認定ラベルを獲得する方法
出典:『RakutenRMS』
ラベルを獲得するためには「楽天SKU」「お届け日表示サービス」「受注管理システムの導入」に対応する必要があります。(※詳細を知りたい方は、RakutenRMSをご覧ください。)
楽天SKUプロジェクト
楽天SKUプロジェクトとは、商品登録単位を「アイテム単位」から「SKU単位」に移行するプロジェクトをいいます。
従来の楽天市場はサイズやカラーで異なる価格が設定できませんでした。このような問題を解決するために、商品登録単位が「アイテム単位」から「SKU単位」に変わりました。
SKU単位で商品を登録することで、サイズやカラーで異なる価格を設定できるようになります。
このプロジェクトへの対応が推奨されているため、商品登録を「アイテム単位」から「SKU単位」へ移行しましょう。
受注管理システムの導入
受注管理システムとは、受注管理や在庫管理、出荷指示などバックヤード業務を一元管理ツールです。らくらく在庫やzaiko Robotなど楽天が推奨している受注管理システムを導入する必要があります。
<受注管理システム>
BOSS、zaiko Robot、Robot-in、らくらく在庫、ネクストエンジン、TEMPOSTAR、速販UX、CROSS MALL、通販する蔵、助ネコEC管理システム、ワールドスイッチ、店舗アップ♪、Sale Channel App、Commerce Robo、アシスト店長
お届け日表示サービス
お届け日表示サービスとは、楽天市場で購入した商品が最短でいつ届くのか、商品ページと購入ページに表示するサービスです。
お届け日表示サービスを利用するためには、SKU対応、受注管理システムの導入が必要となります。そのため、最後に設定するようにしましょう。
配送認定ラベルを獲得するコツ
配送ラベル認定を取得するためには、平日12時、土日祝9時までに注文すれば明日届くように対応しなければなりません。タイトスケジュールでありながら、平日も土日祝も対応しなければならないため負担となります。
もし、自社で対応が難しいと感じた場合は物流アウトソーシングを利用してみてください。
「受注」「検品」「梱包」「発送」までワンストップで対応してくれる物流会社にお任せすれば、条件をクリアできるでしょう。
物流会社にバックヤード業務を全てお任せして、仕入れやサイト運営などフロント業務に注力すれば月100件以上の注文も目指しやすくなります。
そのため、翌日配送への対応に対して不安を感じている方は物流アウトソーシングを利用してみてください。
コンサルティングサービスがおすすめ
平日12時、土日祝9時までに注文して、明日届くように対応するためには、物流拠点を見直しが必要となるでしょう。
楽天市場で商品を販売して、全国のお客様に対して翌日配送するためには、分散型物流拠点を設ける必要があります。つまり、全ての物流会社が対応できるわけではありません。
また、3,980円(税込)の注文時は送料無料にする必要があるため、販売価格を改定する必要も出てくるでしょう。物流コストの観点から、販売価格をいくらに改定するか考える必要があります。そのため、配送認定ラベルの取得を目指したい方は、物流会社のコンサルティングサービスで相談してみることをおすすめします。
サンインテルネットでは、物流コンサルティングサービスを提供しています。ぜひ、お気軽ににお問い合わせください。
まとめ
「商品をすぐに届けて欲しい」「送料を無料にしたい」などニーズに対応している店舗(または商品)を楽天会員が一瞬でわかるように、商品ページに最強翌日配送ラベルが付与されることが決まりました。配送認定ラベルを取得すれば、翌日配送への対応や配送品質の高さをアピールできて集客効果が見込めます。
売り上げを伸ばすためには配送認定ラベルの取得は必須です。まだ配送認定ラベルを取得していない方は、これを機会に取得してみてください。
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