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冷蔵倉庫とは?冷凍倉庫や低温倉庫との違い、探し方まで解説

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今回は冷蔵倉庫について解説します。食品の鮮度を保持するためには適切な温度で保管することが大切です。この記事では、「常温倉庫」「低温倉庫」「冷蔵倉庫」「冷凍倉庫」の違いを解説しているため、倉庫探しを始める前に読んでみてください。

温度管理が必要な食品を保管するために欠かせない「冷蔵倉庫」。

しかし、「冷凍倉庫」や「低温倉庫」との違いが、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は冷蔵倉庫について詳しく解説します。この記事では、商品を保管する際にどの倉庫を利用すべきか判断できるように、「常温倉庫」「定温倉庫」「冷凍倉庫」との違いもご紹介しています。そのため、物流倉庫を選ぶ前に記事を読んでみてください。

冷蔵倉庫とは










冷蔵倉庫とは、10℃以下の温度で商品の特性に合わせて保管できる倉庫をいいます。

一般社団法人日本冷蔵倉庫協会では、冷蔵倉庫について次のような説明がされています。

冷蔵倉庫は日本全国で3,300万㎥あり、小学校のプールの約10万個分です。冷蔵倉庫では、より安全・安心な食品をお届けできるよう温度帯を設定し、さまざまな食品に合った温度管理で保管をしています。

引用:一般社団法人日本冷蔵倉庫協会

倉庫を利用する際は、商品の保存に最適な温度は何度なのか、冷蔵倉庫保管温度の等級をについて理解深めておきましょう。

冷蔵倉庫保管温度の等級

冷蔵倉庫とは10℃以下の温度の倉庫をいいますが、10等級に分類できます。C級は冷蔵倉庫、F級とSF級を冷蔵倉庫と呼び分ける方が多いです。

〇倉庫業法による温度区分

温度区分

温度帯

対象

C3級

10℃以下

マヨネーズ・チョコレート菓子・米穀など

C2級

-2℃以下~-10℃未満

乳製品・野菜・畜肉・魚介など

C1級

-10℃以下~-18℃未満

F1級

-18℃以下~-24℃未満

魚介・畜肉・冷凍食品・アイスクリーム・パン生地など

F2級

-24℃以下~-30℃未満

F3級

-30℃以下~-35℃未満

SF1級

-35℃以下~-40℃未満

SF2級

-40℃以下~-45℃未満

マグロなど

SF3級        

-45℃以下~-50℃未満

SF4級   

-50℃以下

常温倉庫・定温倉庫・冷凍倉庫の違い










冷蔵倉庫以外にも、常温倉庫、定温倉庫、冷凍倉庫がありますが、それぞれ温度が違います。各倉庫がどのような商品の保管に向いているのか確認しておきましょう。

常温倉庫

常温倉庫とは、特に温度・湿度の調整が行われていない倉庫をいいます。一定の温度や湿度を保つための設備が不要なため、その分のコストが抑えられることがメリットです。しかし、外気温の影響を受けるため、猛暑日は暑く冬は極寒と過酷な労働環境となり、作業効率が落ちてしまうことがデメリットです。このような特徴があるため、建築資材や紙製品、鉄製品などの保管におすすめです。

常温倉庫について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

定温倉庫

定温倉庫(低温倉庫)とは一定の温度・湿度を保つ倉庫をいいます。一般的に温度は10℃~20℃、湿度は40~50%で一定に保たれています。そのため、温度や湿度の変化に弱い商品の保管におすすめです。

しかし、温度や湿度を一定に保つために空調設備を搭載しなければなりません。そのため、常温倉庫と比較するとコストが上がります。

このような特徴があるため、食品(農産物)や医薬品、精密機器など温度・湿度の変化に敏感な商品を長期間保管したい場合におすすめです。

定温倉庫について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

関連記事:『定温倉庫(低温倉庫)とは?冷蔵・冷凍倉庫との違いや外注のメリットも

冷蔵倉庫

冷蔵倉庫とは、10℃以下の温度で商品を保管できる倉庫をいいます。冷蔵倉庫は、食品の鮮度を保つための倉庫です。適正な温度帯で管理し、完全に凍らせず食感や風味を保ちます。そのため、乳製品・野菜・畜肉・魚介などの保管に使われます。

冷凍倉庫

冷凍倉庫とは-18℃以下の温度で商品を保管できる倉庫をいいます。冷凍倉庫のメリットは、食品を冷凍して品質を保ったまま長期保存ができるようになることです。食品を冷凍することで、微生物による腐敗、化学反応による栄養素や味の変化を抑えられるようになります。

一方で、氷点下に対応できる機材や冷却システムなど用意しなければならないため、初期コストが最も高くなります。また、氷点下の中で作業しなければならないため、作業効率が落ちることがデメリットと言えるでしょう。

しかし、冷凍技術を活用すれば、賞味期限が延ばせます。そのため、魚介・畜肉・冷凍食品・アイスクリーム・パン生地などの保管におすすめです。

冷凍倉庫について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

関連記事:『冷凍倉庫とは?仕組みや温度帯、倉庫不足の解決策まで解説

冷蔵倉庫のメリット










冷蔵倉庫には3つのメリットがあります。

食品の鮮度を維持できる

冷蔵倉庫で食品を保存すれば、鮮度を維持できるようになります。なぜなら適正な温度で食品を保管することで、微生物繁殖を抑えられるためです。

生鮮果実や生鮮野菜を常温で保管すると数日で傷んでしまうことがあります。しかし、冷蔵倉庫に保管しておけば、賞味期限まで美味しく食べられます。食感や風味を保ったまま食材を届けられることが冷蔵のメリットです。

廃棄ロスを減らせる

冷蔵倉庫で食品を適切な温度で管理すれば、腐敗を防ぐことができて廃棄ロスを減らせます。乳製品・野菜・畜肉・魚介などは劣化するものですが、低温で保管することで劣化を遅らせることができます。

例えば、野菜や果物を外に出しておくと数日で傷んで廃棄しなければなりませんが、冷蔵にしておけば賞味期限を数週間に延ばすことが可能です。

廃棄ロスを減らすことができれば、利益アップが見込めるようになります。

健康被害を防止できる

冷蔵倉庫で適切な温度で食品を保管すれば、健康被害を防止できます。適切な温度で管理を行わなければ、細菌の繁殖が進み、食中毒などの事故を起こしてしまうでしょう。食中毒などの事故を起こした場合は営業停止処分となったり、被害者に損害賠償しなければならなかったりします。このようなトラブルを起こさないためにも、食品を適正な温度で管理することが大切です。

冷蔵倉庫のデメリット










冷蔵倉庫にはデメリットも4つあります。

初期コストが高い

冷蔵倉庫は冷却設備、断熱材、温度管理システムなどを設置しなければなりません。倉庫の広さや性能により異なりますが、初期投資額が数千万円から数億円に達することがあります。冷蔵倉庫には高額な初期投資が不可避であり、自社倉庫を持つのは現実的ではありません。

運用が難しい

冷蔵倉庫は温度・湿度を決められた範囲で維持しなければならず、運用するための知識が必要になります。冷却設備のトラブルで温度が変化してしまえば、商品の品質が一気に落ちてしまいます。冷却装置が故障した際には迅速に対応しなければなりません。

このような対応が必要になるため、物流倉庫に関するノウハウがなければ不安を感じてしまうでしょう。

作業者の負担が大きい

冷蔵倉庫の低温環境における作業は、体力的・精神的な負担が大きく作業効率が落ちます。10℃以下の低温で長時間の作業をすると疲労が溜まりやすくなります。そのため、冷蔵倉庫で作業させる場合は、こまめな休憩が必要です。

こまめな休憩を取らせる必要があるため、どうしても作業効率が落ちてしまいます。

倉庫が不足している

倉庫業界では、冷蔵・冷凍倉庫不足が懸念されています。都心部を中心に庫腹占有率(冷蔵倉庫の収容可能なスペースに対する貨物の埋まり具合を示す指標)は100%に近づいており、これ以上、荷物を預かることができないという倉庫が増えてきました。

国際貿易港の近くの物流拠点「横浜」「東京」「神戸」にて、この傾向が顕著です。

冷蔵・冷凍倉庫の開発を行うデベロッパーも増えてきていますが、倉庫不足は深刻な問題となっています。

冷蔵倉庫なら「サンインテルネット」










サンインテルネットは、温度管理が行える倉庫を数多く保有している物流会社です。生鮮食品、日用品、化粧品など、さまざまなお客様からご依頼を頂いています。

厳密な温度管理を行い高品質かつ、ローコストな物流オペレーションが強みです。首都圏を中心に延床面積10万坪超の物流拠点を運用しています。

また、冷凍・冷蔵倉庫不足の問題を解決するための不動産事業を展開しています。新たな倉庫も続々と建てているため、冷蔵倉庫や冷凍倉庫をお探しの方は、ぜひサンインテルネットにご相談ください。

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まとめ

冷蔵倉庫とは10℃以下の温度で商品を保管できる倉庫をいいます。低温で保存することで、食品の鮮度を維持しながら長期保存ができるようになり廃棄ロスを削減できます。

しかし、冷蔵倉庫には冷却設備が必要となり、運営する際にも専門知識が必要です。

そのため、冷蔵倉庫の利用を検討している方には、物流アウトソーシングの利用をおすすめします。サンインテルネットは、さまざまな温度帯に対応できる倉庫を数多く保有している物流会社です。そのため、冷蔵倉庫をお探しの際は、ぜひサンインテルネットまでご相談ください。

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