LINEギフトの出店方法とは?メリット・デメリット、手順を解説

この記事では、LINEギフトの出店方法について解説します。LINEギフトに出店するメリットやデメリット、申し込み方法をご紹介しています。出店審査に合格するために、自社が出店することのメリットをどのように説明すればよいかまで解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
9,700万人のユーザーがいるLINEサービスの「LINEギフト」に出店すれば、販路拡大できて売上アップが見込めます。しかし、LINEギフトに出店するためには厳しい審査・出店条件に合格しなければなりません。
今回はLINEギフトの出店方法について解説します。この記事では、LINEギフトの出店審査に合格するためには、どうすればよいのか事例を含めて解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【はじめに】 LINEギフトとは
引用:『LINEギフト』
LINEギフトとはLINEアプリで、家族や友人などにプレゼントが贈れるサービスです。LINEでつながっている友だちであれば、住所を知らなくてもプレゼントが贈れます。
誕生日や結婚などのシーン、ギフト相手、価格帯、カテゴリーから商品を選べるため、相手にピッタリなギフトを探せます。全400種類以上から選べるメッセージカードも添えられるため、ちょっとしたお礼などに利用する人が増えてきました。
LINEギフトが公開している「メディア向け事業説明会レポート」によると、累計ユーザーは3,500万人を超え、LINEユーザーの5人に1人がLINEギフトを利用するまでに成長いています。そのため、LINEギフトに出店すれば売上アップが期待できます。
LINEギフトに出店するメリット
LINEギフトに出店すると3つのメリットが得られます。
初期費用が不要
LINEギフトは、基本的に出店時に登録料、ページ作成費用がかかりません。LINEギフトで商品が売れた際に販売手数料を支払います。(※出店形態によって、初期費用がかかる場合があります。)
つまり、初期費用が不要なため、どなたでも出店しやすいです。LINEギフトで商品が売れなければ販売手数料を支払う必要がないため、テスト販売が気軽に行えます。
楽天・Amazonの大手ECモールを使用する場合は初期費用、月額料金を支払わなければなりません。自社ECサイトの場合はシステム費用、ドメイン費用、サーバー費用が必要です。そのため、他の販売方法と比較しても始めやすいサービスです。
ギフト需要による売り上げアップ
LINEギフトとはLINEアプリで、家族や友人などにプレゼントが贈れるサービスです。
LINEユーザー内では、誕生日や結婚式などのギフトだけでなく、ちょっとした感謝の気持ちをギフトとして送る文化が定着しつつあります。つまり、LINEギフトに出店すればLINE独自のギフト需要が見込めて売り上げアップが見込めるようになります。
LINEギフトに出店した店舗様では、売り上げ160%アップしたところもあるようです。LINEギフトに出店して売り上げアップに成功した企業は非常に多いため、新たな販路をお探しの方におすすめです。
認知拡大
LINEユーザー5人に1人がLINEギフトを利用しているため、出店することで商品を知ってもらう機会が得られます。
また、LINEギフトでは定期的にプロモーションを行っており、特集ページに商品が取り上げられることもあります。
特集ページに商品が取り上げてもらえれば、大規模な露出効果を得られるため認知拡大の効果が感じられるでしょう。
店舗や商品を知らなかったユーザーへのリーチが期待できるため新規顧客を獲得できます。
LINEギフトに出店するデメリット
LINEギフトに出店するデメリットは出店条件・審査が厳しいことです。出店条件・審査内容は公表されていませんが、申し込み前の留意事項には、次のような内容が記載されています。
【LINEギフトに出店する際の留意事項】
- 法人での申し込む必要がある
- LINEヤフー株式会社の審査に合格する必要がある
- LINEギフトで出品できない商品がある
- お取り寄せ・受注生産商品など14日以内の配送が難しい商品は出品できない
- ショップオープン後、お客様からのお問い合わせに対応できる体制を整えておく必要がある
また、LINEギフトは共に成長できるパートナーを探しているため、自社が出店することで、どのようなメリットをもたらせるのか提案し会社資料の添付が必要になります。
LINEギフトの出店方法
LINEギフトの出店は4STEPで行えます。
- LINEに問い合わせする
- LINEギフト出店案内資料を受け取る
- LINEギフト出店の初期設定を行う
- LINEギフトにお店をオープンする
各STEPについて詳しく解説します。
LINE Partnersに問い合わせする
LINEギフトに出店するためには、LINE Partnersに問い合わせが必要です。
引用:『LINE Partners』
問い合わせした人の所在地(国)、会社名、名前、電話番号、メールアドレス、ウェブサイトのURLを入力します。
LINEギフトは共に成長できるパートナーを探しているため、自社が出店することで、どのようなメリットをもたらせるのか提案し会社資料の添付が必要です。その上で、個人情報の収集および利用に関する情報、留意事項に同意して審査の申し込みを行います。
LINEギフト出店案内資料を受け取る
審査の申し込み時に入力したメールアドレスに、LINEギフトの審査結果が届きます。LINEギフトの審査に合格した際には、LINEギフト出店案内資料が添付されています。そのため、LINEギフト出店案内資料をダウンロードして受け取ってください。(※LINEギフトの審査結果は回答に時間がかかる場合があります。
LINEギフト出店の初期設定を行う
LINEギフト出店案内資料を見ながら、以下の初期設定を行います。
【初期設定】
- 店舗情報の登録
- 決済・請求情報の登録
- ショップページの作成
- 商品ページの作成
- 商品配送方法の設定
- キャンペーンを設定
- サンクスメッセージの設定
ショップページや商品ページを丁寧に作成することでスムーズに運用できるようになります。
LINEギフトにお店をオープンする
LINEギフトにお店をオープン後は、販促活動や顧客対応を行います。注文が入ったら注文データを確認して配送手配します。
顧客から商品に関するお問い合わせがあった場合は速やかに回答しましょう。そして、商品の在庫数を確認して売り切れる前に補充をします。補充が間に合わない場合は販売停止にしておきましょう。
LINEギフトに出店すれば、商品が売れるとは限りません。商品ページのキャッチコピーや説明文をブラッシュアップして、販促活動していきましょう。
LINEギフトに出店できたショップ事例
LINEギフトに出店するためには、自社が出店することでどのようなメリットをもたらせるのか提案し、会社資料の添付しなければなりません。どのようなメリットを記載すべきか悩んだ際には、LINEギフトに出店できたショップ事例を見て参考にしましょう。
日本ロレアル株式会社
引用:『LINEギフト』
日本ロレアル株式会社の7つのブランドがLINEギフトへ出店しています。同社はソーシャルギフトサービスが台頭してきた流れを受けて、新たなビジネスの機会を開拓したいと考え、LINEギフトへの出店を決めました。
友人同士、数千円単位の商品であれば気軽に贈り合えるのではないかと、最初にキールズのクリームUFCのお誕生日エディションをリリース。その結果、通常版と比較して約 7.7倍(※)の売上を誇る人気商品となりました。
また、相手が自分好みの色や香りを選択して商品を受け取ることができるメイクギフトは大好評で、1年間で売り上げは31.9倍アップしました。新たなギフトスタイルで成功しています。
株式会社ZOZO
引用:『LINEギフト』
株式会社ZOZOは、2021年の11月にLINEギフトへの出店を決めました。
同社がLINEギフトへの出店を決めた理由は、LINEのユーザー数9,600万人と接点が持てて認知拡大が狙えると判断したためです。実際にLINEギフトへ出店したところ、LINEギフトのクーポンが配布される時は売上が3倍に伸びるなど恩恵を受けることができました。
売り上げを伸ばしている同社ですが、面白い取り組みとして5万円のeギフトがあります。もともとは、1万円が最も高い券種でしたが、1万5000円、2万円と金額設定を上げてみたところ、思いのほか好調に。そして、2023年12月から5万円の券種を追加しました。5万円の券種であれば、アウターなど高額な商品、ワンランク上のアイテムが購入できます。
5万円のeギフトなど、さまざまなリリースをして話題を集めています。
LINEギフトの出店したい人からよくある質問
LINEギフトの出店したい人からよくある質問をご紹介します。
出店までにどのくらい時間がかかりますか?
LINE Partnersに問い合わせして、LINEギフトへ出店するまでの平均期間は約1ヵ月程度です。
LINEギフトの出店条件が揃い、審査に合格したら、LINEギフト出店案内資料を受け取り、初期設定を行わなければなりません。店舗情報の登録、決済・請求情報の登録、ショップページの作成、商品ページの作成に苦戦するとLINEギフトへ出店するまでの期間が長くなります。
期間限定でのオープンは可能ですか?
LINEギフトの出店条件が揃い、審査に合格すれば期間限定でオープンすることができます。
クリスマス、バレンタイン、母の日・父の日、敬老の日などのイベントシーズンに限定出店する企業もいます。
イベントシーズン限定でも出店すれば、売り上げアップが見込めるでしょう。
API連携はできますか?
LINEギフトはAPI連携できます。自社のECシステムや在庫管理システムをAPIを通じて接続すれば、注文情報の管理や商品情報の更新を効率化することができて大変便利です。
人的ミスを防ぎ、注文処理のスピードを上げることができるでしょう。しかし、LINEギフト側はシステムサポートを提供していません。そのため、API連携する際は自社で責任を取りましょう。
まとめ
LINEユーザーの5人に1人がLINEギフトを利用しています。急成長しているサービスのため、LINEギフトに出店すれば売上アップが見込めるでしょう。
しかし、LINEギフトに出店するためには、厳しい出店条件・審査に合格しなければなりません。この記事では、LINEギフトの出店方法、出店ショップの取り組み事例をご紹介したため、参考にしながら出店申し込みをしてみてください。
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