EC発送代行サービスとは?委託のメリット、選び方についても
EC発送代行サービスとは、どのような業務をアウトソーシングできるのかについて解説します。この記事を読めば、EC発送代行サービスのメリット・デメリットが理解できて、サービスを利用すべきか判断つきます。また、自社に合う委託先まで見つけられるため、ぜひ参考にしてみてください。
ECサイトの売上拡大と比例して、物流業務の負担が増加することにお悩みを抱えていませんか?このようなお悩みは、EC発送代行サービスを利用することで解決できます。
本記事では、提案型EC物流を得意とするサンインテルネット株式会社が、EC発送代行サービスについて解説します。自社物流からEC発送代行サービスに切り替えるべきか判断できるようになるため、ぜひお役立てください。
EC発送代行サービスとは
EC発送代行サービスは、EC事業者の物流業務をアウトソーシングできるサービスです。次の業務を依頼できます。
入荷業務 | 入荷、検品など |
在庫管理業務 | 棚入れ、商品保管、在庫管理など |
流通加工業務 | 流通加工(ギフト対応)、資材手配など |
検品業務 | 棚卸、ピッキング、出荷検品など |
発送業務 | 送り状発行、梱包、納品書発行など |
※上記にシステムの提供が含まれています。
EC発送代行サービスの料金相場
EC発送代行サービスの料金相場をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
| 項目 | 平均相場 |
固定費 | 倉庫保管料 | 4,000~7,000円/坪 |
業務管理料 | 80,000~500,000円/月 | |
システム利用料 | 30,000~円/月 | |
変動費 | 入庫料 | 10~100円/個 |
デバンニング料 | 20,000~40,000円/本 | |
検品料 | 10~30円/個 | |
出荷料・ピッキング料 | 10~30円/個 | |
梱包料 | 70~300円/個 | |
配送料 | 400~10,000円/個 |
EC発送代行サービスの内訳を詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『物流倉庫の見積もりの見方を解説!アウトソーシングの費用内訳や相場も』
EC発送代行サービスの種類
EC発送代行サービスには「3PL」と「フルフィルメント」があります。
3PLは物流業務を委託できるサービスです。物流業務をプロに委託することで生産性を上げていくことができます。その一方で、フルフィルメントはEC関連業務を委託できるサービスです。お問い合わせ対応やECサイト運営など幅広い業務をお任せできます。
3PLについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『物流用語「3PL(サードパーティーロジスティクス)」とは?』
フルフィルメントについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『ECフルフィルメント業務とは?3PLとの違いや代行メリットを解説』
EC発送代行サービスが向いている人
EC発送代行サービスの概要を説明しましたが、下記に該当する方はサービスの利用を検討してみることをおすすめします。
【EC発送代行サービスが向いている人】
- 事業拡大して倉庫の保管スペースが足りなくなってきた人
- 事業拡大で商品件数が増えてオペレーションミスが増えてきた人
- 繁忙期と閑散期で物流業務の差が大きくて悩んでいる人
- 新規事業を検討しており物流戦略に悩んでいる人
- 物流業務の負担が大きくてコア業務に集中できないとお悩みの人
EC発送代行サービスを利用するメリット
EC発送代行サービスを利用すると5つのメリットがあります。
1.フロントエンド業務に集中できる
ECサイト運営の業務は、フロントエンド業務とバックエンド業務に分類できます。
- フロントエンド業務:商品の販売促進、集客、商品企画、仕入れ、品質管理など
- バックエンド業務:受注管理、発注管理、お問い合わせ対応など
EC事業が成長するとバックエンド業務の負担が大きくなり、フロントエンド業務が行えなくなります。フロントエンド業務を怠れば、中長期的な事業成長は見込めなくなるでしょう。EC発送代行サービスを利用すれば、バックエンド業務を委託できて、フロントエンド業務に集中できるようになります。
2.在庫保管スペースが不要になる
ECサイトを立ち上げたばかりの頃は、オフィススペースの一部を保管場所にできます。しかし、EC事業が成長して物流量が増加すると在庫の保管場所をどこにすべきか悩みが出てきます。
自社物流の場合はオフィスから保管スペースまで移動しなければいけず、盗難や紛失などのリスクを回避してセキュリティ面を考慮した場所を選ばなければいけません。
在庫保管スペースは固定費で、繁忙期と閑散期で在庫数に差がある場合は、繁忙期に合わせた設備投資がもったいないと感じることもあるでしょう。
EC発送代行サービスを利用すれば、必要な分の保管スペースが借りられます。設備投資された物流倉庫で在庫を保管してもらえるため盗難や紛失の心配もなくなります。
3.オペレーションミスを解消できる
EC事業が成長して取扱商品数や出荷件数が増加すると、商品誤出荷や数量誤出荷、宛先誤出荷などオペレーションミスが発生しやすくなります。オペレーションミスはECサービスを利用した顧客の満足度に影響するため防止しなければいけません。
バーコードリーダーや在庫管理システムなどのシステム導入や、複数名のダブルチェックでオペレーションミスを解消できますが導入が課題となりがちです。
EC発送代行サービスを利用すれば、システム導入やオペレータ人材採用の課題が解消できます。また人材教育、マニュアル化などを行っているため、オペレーションミスを解消できます。
4.物流コスト(人件費)を変動費にできる
年間を通して繁忙期と閑散期があるEC事業者は、繁忙期に合わせて人材を確保しなければいけません。しかし、EC発送代行サービスを利用すれば、固定費である人件費を変動費に切り替えることができます。つまり、繁忙期に拡大、閑散期に縮小と柔軟に対応できるようになります。
5.補償が付けられ
ECサービスでは、倉庫内作業中に商品が破損したり故障したりしまうこともあります。自社物流の場合は事故を起こした場合、自社が損失を被らなければいけません。
しかし、EC発送代行会社は庫内作業の事故に関して補償してくれます。大手運送会社は料金が高くなりますが、輸送時の事故も上限額まで補償してくれるので大変便利です。
EC発送代行サービスを利用するデメリット
EC発送代行サービスにはデメリットも3つあります。
1.自社にノウハウが蓄積されない
自社物流では、以下のような物流業務のノウハウが蓄積されていきます。
- 自社に最適な倉庫管理システムはどれか?
- 作業効率化するためのコツは?
- 最適な倉庫レイアウトは?
- 物流スタッフの教育方法は?
- 安全管理や品質管理の方法は?
しかし、EC発送代行サービスで物流業務をお任せするとノウハウが蓄積されません。
自社物流を作るときはゼロベースからの構築になります。将来、自社物流を検討されている方はスモール時から自社対応しておく方がよいでしょう。
2.柔軟な対応が難しい
ECサイトの売上アップには顧客ロイヤリティの向上が欠かせません。ECサービスを利用してくれる顧客にノベルティをプレゼントしたり、一定金額以上の商品を購入してくれた顧客にサンプルをプレゼントしたりなど工夫して顧客ロイヤリティを向上していきます。
フルフィルメント型のEC発送代行サービスはノベルティやラッピングに対応してくれます。しかし、PDCAサイクルを回したいとお考えの場合は、小回りが利かずに不満を抱いてしまうかもしれません。
EC発送代行サービスの選び方
EC発送代行サービスを利用するための選ぶ上でのポイントは4つです。
1.料金を比較する
EC発送代行サービスの料金を比較すると、コストパフォーマンスがよいサービスを見つけられるようになります。
| 項目 |
固定費 | 倉庫保管料 |
業務管理料 | |
システム利用料 | |
変動費 | 入庫料 |
デバンニング料 | |
検品料 | |
出荷料・ピッキング料 | |
梱包料 | |
配送料 |
2.拡張性や柔軟性を確認する
EC事業を拡大させたいとお考えのお客様は、拡張性や柔軟性のあるサービスを利用することをおすすめします。なぜなら、保管スペースに制限があり、事業拡大したときに柔軟に対応してもらえずリプレイスしなければいけなくなるためです。
EC事業拡大時に物流のリプレイスは大きな負担となります。そのため、中長期でパートナーシップが構築できるかどうか確認しましょう。弊社では、SLAの締結を推奨しています。
3.サポートの手厚さ
EC代行サービスは3PLとフルフィルメントがあると説明しましたが、どこまでサポートしてもらえるかを確認しておきましょう。
3PLのサービスを比較するときは、ECサービス利用者がお届け先の変更をした場合にデータ変更してもらえるのか、住所確認してもらえるかなどを確認しておくことをおすすめします。その一方で、フルフィルメントの場合は、どこまでの範囲をお任せできるか確認しておくことをおすすめします。
4.取扱実績を確認する
EC発送代行サービスの取扱実績を確認すると、どのような特徴があるかを把握できます。冷凍食品の取り扱いを得意とする会社や、ユーザーに喜ばれるギフトラッピングを得意とする会社など、各社で特徴が異なります。そのため、実績を確認して自社の要望を叶えてくれそうなサービスを選ぶようにしましょう。
サン インテルネットのEC発送代行サービス
EC発送代行サービスをお探しの方は、ぜひ、サンインテルネットのEC発送代行サービスをご検討ください。弊社のEC発送代行サービスの特徴をご紹介します。
提案型EC物流が得意
サンインテルネットは提案型EC物流が得意です。お客様の要望をお聞きした上で、最適な物流拠点を選定します。商品を梱包する資材も庫内にあるものではなく、お客様の要望を聞いた上で最適なものを使用します。
「物流業務を委託したいけれどコストを抑えるにはどうすればいいのだろうか」「物流波動に対応するためにはどうすればいいのだろうか」などの課題を解決してきたため、ぜひ、物流業務を見直したい方はご相談ください。
フルフィルメントサービスを提供
サンインテルネットはフルフィルメントサービスを提供しています。フルフィルメントサービスとは、EC業務全般の委託をいいます。
弊社のフルフィルメントサービスは、物流業務以外に「代金回収」「お問い合わせ対応」「商品撮影」などにも対応しているため、フロント業務に集中したい方におすすめです。
フルフィルメントサービスについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『ECフルフィルメント業務とは?3PLとの違いや代行メリットを解説』
将来を見据えた戦略が練れる
サンインテルネットは複数の物流拠点を保有しているため、新規事業の立ち上げや事業成長による拡張が簡単に行えます。弊社は食品物流を得意としており、冷チルに対応できる倉庫など、さまざまな物流拠点を保有していることが強みです。
まとめ
EC発送代行サービスを利用すると、ムダなコストを削減できてフロント業務(コア業務)に集中できるようになります。
EC事業の成長と共に物流業務の負担は重くなるため、オペレーションミスの増加や在庫保管スペースなどでお悩みを抱えたら、EC発送代行サービスを検討してみることをおすすめします。
ECの発送業務では「顧客ロイヤリティを高めるにはどうすればいいのだろう?」「配送スピードを上げるための物流の最適化はどう行えばよいのだろう?」とお悩みが出てくるかもしれません。そのようなお悩みを抱えた方は、提案型EC物流を得意とするサンインテルネットにぜひご相談ください。
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