ECサイトの送料の決め方は?送料を安く抑えるコツまで解説

今回はECサイトの送料の決め方をご紹介します。全国一律の送料や重量・サイズ別の送料など、さまざまな送料の決め方があります。この記事では、送料を安く抑えるためのコツも併せて紹介しているため、ECサイトの送料を決める際にお役立てください。
「ECサイトの送料はいくらに設定すべきなのだろうか…」「ECサイトの送料を安くするために工夫はできないのだろうか…」とお悩みを抱えていませんか?
今回はECサイトの送料の決め方について解説します。この記事では、ECサイトの送料を安く抑えるコツもご紹介しているため、ECサイトの立ち上げ時にお役立てください。
[はじめに]ECサイトの送料とカゴ落ちの関係性
ECサイトの送料を決める前に、カゴ落ちとの関係性を理解しておきましょう。
ECサイトの送料とカゴ落ちは相関関係があり、ECサイトの送料が高いとカゴ落ちの確率も高くなります。
デンマークの研究機関Baymard Institute Apsの調査結果『49 Cart Abandonment Rate Statistics 2024』では、47%の人が送料・税金・手数料などのコストが高すぎて商品購入を断念した経験があると回答しています。
この調査結果から分かるように送料が高いとカゴ落ち率が高くなるため、いくらに設定すべきかは慎重に決めましょう。
ECサイトの送料を決める前にやるべきこと
ECサイトの送料を決める前に、やるべきことは3つあります。
コストを把握する
ECサイトの送料を決める前に、商品を配送する際のコストを把握しましょう。
商品を配送する際のコストには「配送費用」「保管費」「包装費」「荷役費」「物流管理費」がかかっています。これらのコストを、商品の売上(利益)と送料で賄えて黒字になるように、送料を設定することが大切です。これらのコストを把握せずに、ECサイトの送料を設定してしまうと利益が出なくなる恐れがあります。
物流コストの構造について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『物流コストとは?内訳や削減アイデア、成功事例を紹介!』
お客様が納得する送料を考える
お客様がどの程度の送料であれば、ネットショップを利用してくれるのか考えることも大切です。ECサイトのターゲット層にアンケート調査を実施して、どの程度の送料なら受け入れてもらえるのかを確認しましょう。
また、お客様により求めているサービスが異なります。送料が高くても翌日配送を希望されていたり、環境に配慮した配送方法を希望されていたりするかもしれません。そのため、お客様にアンケート調査を実施して確認しましょう。
競合他社の相場を把握する
ECサイトの送料を設定する前に、競合他社の相場を調べることをおすすめします。なぜなら、競合他社の送料相場を調査することで、自社ECサイトの送料が高いのか安いのか判断できるためです。
他社と比較して送料が高い場合は、自社サイトを利用してもらいにくくなるでしょう。その一方で、他社と比較して送料が安い場合は利益が出なくなります。そのため、バランスが大事です。
競合他社が送料無料キャンペーンを実施している場合は、顧客が奪われないように同じようなキャンペーンを打つなどの工夫も欠かせません。そのため、競合他社の送料を調べるようにしましょう。
ECサイトの送料の決め方
ECサイトの送料の決め方には6つのパターンがあります。
- 全国一律の送料にする
- 重量・サイズ別の送料にする
- 配送手段で送料を分ける
- 配送地域別に送料を分ける
- 送料無料にする
- 〇〇円以上で送料無料にする
ここでは、各パターンのメリット・デメリットについて解説します。
全国一律の送料にする
全国一律の送料にすれば、ユーザーも運営者側もわかりやすい料金体系となります。「全国一律で送料は1,000円」とすれば理解してもらいやすいため、多くのECサイトで使用されています。
全国一律の送料を決める場合は、全国の送料の平均を求めて計算しましょう。赤字にならないボーダーラインを設定することが大切です。
シンプルな料金体系でわかりやすいですが、近辺に住んでいる方、遠方に住んでいる方で負担する送料に不公平感が出ます。顧客が不必要に高い料金を支払うことになれば、不満を抱かれてしまうでしょう。
重量・サイズ別の送料にする
重量やサイズ別の送料にすれば、配送コストに密接した料金体系を実現できます。そのため、配送コストに公平さを出せます。
しかし、商品の重量・サイズで送料が変動するため、料金体系が複雑で理解しづらいです。ECサイトの購入画面で送料の高さに驚き、カゴ落ちしてしまう可能性があります。このような問題を防ぐため、送料を自動計算して表示するツールを導入するようにしましょう。
配送手段で送料を分ける
宅配便やネコポス等の配送手段で送料を分ければ、顧客に送料の選択肢を委ねることができます。
例えば、商品を早く届けて欲しい人には宅配便を利用してもらえて、安く届けて欲しい人にはネコポスを利用してもらえます。そのため、お客様から納得してもらいやすいです。しかし、安価な配送方法で商品を発送すると物損事故が起きる恐れがあります。
破損事故に関して詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『物流の破損事故の原因とは?9つの対策方法まで解説!』
配送地域別に送料を分ける
配送地域別(距離)の送料にすると、配送コストの公平さが出せます。また、シンプルな料金体系のためECサイト運営者の負担が軽くなります。
しかし、北海道や沖縄や離島など遠方に住む人の送料が高額になりがちで顧客が獲得しにくいです。遠方に住む顧客にもECサイトを利用してもらうために、送料を一部負担するなど工夫が必要となります。
送料無料にする
送料無料にすれば、お客様が送料を気にせずにネットショッピングを楽しめるようになります。購入画面でカゴ落ちする確率を下げることができます。
送料を無料にする方法は2通りあります。ECサイト運営者が送料を負担する方法と、商品価格に送料を含める方法です。ECサイト運営者が送料を負担する場合は利益が出なくなる恐れがあります。一方で、商品価格に送料を含めると、商品に対するコストパフォーマンスが悪いと思われる可能性があるため注意が必要です。
〇〇円以上で送料無料にする
〇〇円以上で送料無料にすれば、1人のお客様の商品購入金額を上げることができます。顧客の平均的な商品購入金額より高く設定したり、人気商品の価格より少し高く設定しておくと、「あと〇〇円で送料無料だから追加で購入しよう」と商品の追加購入が期待できます。しかし、〇〇円以上で送料無料にする場合は利益が低下します。
ECサイトの送料を安く抑える方法
顧客満足度のために少しでも送料を安く抑える方法は3つあります。
包装・梱包方法を見直す
商品の包装・梱包方法を見直すことで送料を安く抑えることができます。例えば、商品に対して大きな段ボールを使用している場合は、適切なサイズのダンボールに切り替えるだけで、送料を安く抑えられます。また、緩衝材を安価なものにするなど工夫すれば、包装・梱包費用を削減することが可能です。
配送会社と法人契約する
配送会社とは法人契約をしましょう。なぜなら、法人契約を締結することで送料が割安になるためです。
送料を割安にしてもらうために、配送量や配送頻度、配送先地域などの具体的なデータを準備してください。配送業者と交渉する際に有利になる話を準備しておくと、よい条件を提示してもらえます。
ECサイトの事業規模が小さい場合でも、将来的な出荷予測を提示すれば好条件で契約が結べる場合があります。そのため、配送会社と法人契約を締結する際に交渉してみてください。
配送会社を比較して見直す
配送会社を比較して見直すことで送料を安く抑えられる場合があります。そのため、現在の配送会社のコストに不満を持っている場合は、別の配送会社に見積もり依頼を出してみましょう。その際に、価格の交渉をすることで、より良い条件で配送してもらえることがあります。
ECサイトの送料を改訂する方法
物流コストは高騰しているため、ECサイトの送料を改訂することもあるでしょう。送料を改訂する場合は、お客様にご理解頂くための説明文章が必要です。改訂日と改訂後の料金、送料の値上げに至った背景を説明するようにしましょう。
件名:配送料金改定のお知らせ いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。 この度、誠に恐縮ながら、2023年6月1日より、配送料金を改定させていただくこととなりました。 近年、物流費の高騰が続いており、これまで通りの送料でのサービス提供が困難な状況となっております。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ■ 改定後の送料 (新たな送料表を記載) ■ 改定の理由 物流費の高騰により、これまで一部または全額を当店が負担してきた送料を、一部お客様にご負担いただくこととなりました。この度のご理解とご協力をお願い申し上げます。 今回の改定により、お客様にはご負担をおかけいたしますが、今後もより一層、高品質な商品とサービスを提供できるよう努めてまいります。 今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。 敬具
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まとめ
ECサイトの送料とカゴ落ち率は相関関係があり、ECサイトの送料が高いとカゴ落ち率も高くなります。そのため、顧客に納得してもらえる送料にしましょう。しかし、ECサイトで利益が出るような送料にすることも大切です。そのため、バランスを見極めながら送料を決めましょう。
また、物流会社を見直すことで、送料が安く抑えられることもあります。そのため、現在の物流会社の配送コストの高さにお悩みを抱えている方はサンインテルネットにご相談ください。
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